11/2.おはようございます。
皆様いかがお過ごしですか。
講座や問合せ等からご質問いただいた中から、お子様の病気の予防やパパママ、ご家族ご自身の赤ちゃんへの接し方や不安について、
【お風呂とご家族の健康】について、
3週に渡りお伝えします。
第1弾は、
沐浴と最近増えているドライテクニックの違い
赤ちゃんにあなたはどちらを選ぶ?!
をお伝えします。
生後、沐浴を行うことは日本の伝統の一つ。
沐浴とは、からだを水で洗い潔めることです。
生後間もない赤ちゃんを沐浴させることで、新陳代謝が盛んな体を清潔に保ち、血行を促進するなどの目的があります。ベビーバスや沐浴槽と言われる赤ちゃん用のお風呂に事前お湯をはり、産婦人科で生まれたばかりの赤ちゃんは、お湯を体にかける程度で、1分程の所要時間で沐浴をします。出産直後当日はお母さんの処置などがある為、ほとんど医療者が沐浴を実施します。
○沐浴の期間は?
生後すぐから始めて、生後1-2ヶ月位まで。
1ヶ月健診で医師から入浴の許可をもらったら、赤ちゃんは沐浴卒業です。
卒業後にご家族といっしょにお風呂に入れるようになります。
出産後入院中に産科では、看護師が沐浴指導をご家族に行います。お母さんの状態が安定した出産後大体2-5日目に指導を受けるのが一般的です。
●沐浴の6つの目的
①赤ちゃんの清潔を保ち、感染予防をする。
⇒赤ちゃんは代謝が盛んで、皮脂の分泌量も多いため、汚れが溜まり、発疹や湿疹等皮膚トラブルが起こりやすくなるため、観察や予防がポイントとなります。
②赤ちゃんの全身状態を見る機会になり、異常の早期発見をする。
③血行を促進する。
④ママやパパをはじめとした家族のスキンシップを促す。
⑤新生児の心身の爽快につながる。
⑥生活習慣を確立する。
★沐浴に注意が必要な赤ちゃんの状態★
以下の場合は医師に相談し、方法を考えます。
・体温が37.5℃以上ある。
・母乳やミルクを吐く回数が多い。
・母乳や栄養が取れていない、又は、栄養の量が少ない。
・活気がない。
・皮膚のトラブルがあるとき。
看護師が母親に沐浴指導をし、退院後に母親が不安なく沐浴を行うことで、母子のスキンシップやご家族との愛着形成を促すことも目標にします。
最近では、出産後に沐浴を実施せず、ドライテクニックを実施する産婦人科が増えてきました。
○ドライテクニックとは、
沐浴をせず、赤ちゃんの身体の胎脂を残し、汚れのみを拭き取る方法です。ドライテクニックを主とする際は、汗の出始める生後4日目頃から沐浴を始める頃が良いと言われています。
★胎脂とは、
お母さんのお腹の中で妊娠6か月位から出来る赤ちゃんに付着している膜のような物。
分岐脂肪酸コレステロールエステル、たんぱく質、水分などの成分からできており、水分を抱え込み、保湿クリームの役割をしています。出産時にはお母さんの分娩時の赤ちゃんが外界に出る為の潤滑油の働きも担っています。一般的にはこの効果が出産後48時間程迄持続するとされています。
★ドライテクニックのメリット
①沐浴による赤ちゃんのエネルギーの消費を防ぐ。
②生後生理的に起こる体重減少を軽減。
③赤ちゃんのお肌の乾燥によるスキントラブルを防ぐ。
④胎脂の匂いにより、母乳分泌を促進する。
★ドライテクニックが増えた理由や背景
・沐浴は余計に体力を消耗するため。
・沐浴で低体温になる可能性があるため。
・皮膚が傷付く恐れがあるため。
・胎脂が流れ落ちてしまうため。
スキンシップを取りながら赤ちゃんの全身を観察する沐浴と胎脂を残すドライテクニック、、、。
沐浴と最近増えているドライテクニックの違い
赤ちゃんにあなたはどちらを選ぶ?!
いかがでしたか。
家族計画の中で、赤ちゃんに出産直後に対しても選択肢が出来る様になればいいなと願います。
次回は、
11/9配信
赤ちゃん誕生後のママとパパの病気の予防とお風呂
をお伝えします。
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