9/8、皆様いかがお過ごしでしょうか。
お目覚めいかがですか。
季節の変わり目、私は冷房を付けては寒いな、消してはやっぱり暑なと葛藤している今日この頃でございます。
さて、8/24から3週に渡ってお届けしております
【入浴と介護】
たくさんのメッセージやメール、facebook、Instagram等でのお問い合わせを頂き、
とても嬉しく拝見しています、
ありがとうございます。
今回もご質問にお答えしながら皆様と一緒に
第3弾
自宅の入浴とデイサービスの入浴の違い
を進めて参りたいと思います。
自宅の入浴、比較的若い世代の20−40代の方は
「介護に困った」「腰痛が限界!」
等、感じた事がないかもしれません。
「久しぶりに実家に帰ったら親も歳を重ねたな…」そう感じたことはありませんか。
ここで日本での介護の現状と社会資源の利用を家族で考える背景を見ていきましょう。
簡単に歴史を振り返ると、
戦後のベビーブーム世代が2015年には65歳以上に到達、2025年には75歳以上となり、高齢者が3600万人、人口の逆三角形が出来ると言われています。現在、人口の28%以上を占めている超高齢社会は、30%になる事を目前としています。
ここで問題になるのが、老々介護です。
老老介護とは、介護を受ける側が65歳以上で、介護をするご家族(高齢の夫婦や親子、兄弟、親戚など)も高齢の介護者である事です。
また、社会資源とは、
利用者がニーズを充足したり、問題解決するために活用される各種の制度・施設・機関・設備・資金・物質・法律・情報・集団・個人の有する知識や技術等を総称したことを言います。
※精神保健福祉用語辞典 中央法規より引用。
2016年国民生活基礎調査の結果から、「要介護者等と同居の主な介護者の年齢組合せ別の割合」を見ると、2001年は、65歳以上同士の場合は40.6%、75歳以上同士の場合は18.7%だったのに対し、2016年には、65歳以上同士が54.7%、75歳以上同士が30.2%となっています。
※要介護者等と同居の主な介護者の年齢組合わせ別の割合の年次推移(2016年は熊本県を除く)
交通事故と比較し2倍以上の入浴事故、
介助者も高齢、事故率が多い中で日々の介護業務はご家族を介護する想いだけではいかないという話も耳にします。
ここで、介護が必要になった方に対し、相談に乗ったり、ご家族のお話を伺うのが
ケアマネージャーです。
ケアマネージャーは、例えば、ご自宅で生活がメインな方に対しては、玄関から自室のご移動、
自宅の浴室の段差や手すりの位置等の環境、介助者の負担、ご本人様の生活の歩行状態や介護を要する状態まで自宅を訪問したり、利用を視野に入れている施設を訪問、サービス担当者(介護士、各施設の管理者、看護師等)と連携し、今後の生活援助の調整する役割を担っています。
自宅とデイサービスで大きく違うのは、
介護に対し、ご家族が一人で抱え込まずに、
この社会資源を活用することにあるのではないでしょうか。
デイサービスの利用条件としては、
主に5つあります。
1、要介護認定を受けていること
2、食事介助、栄養補給、看護師が単独で出来る処置以外で医師から医療行為の指示が無いこと
3、自宅が事業所の送迎範囲であること
4、要支援、要介護認定があることまたは、自費でご本人ご家族の利用の同意があること
5、契約後サービスを受ける意思がご本人様またはご家族があること
ご家族様から頂く意見・感想としては、
1、看護師や介護士さんがいる為、安心して預けられる
2、自身も持病があり、入浴介助が難しい為助かる
3、お風呂以外に健康チェックをしてくれる為安心
4、認知症がありお風呂に一人で介護は難しい
などです。
ご覧いただいている近いに入浴介助を必要としているご家族様もいらっしゃるのではないでしょうか。
この様に色々な資源を活用し、ご自身の負担を軽くするために、医療や福祉サービスがあります。 「介護に無理していないかな」と時々問いかけていただき、ケアの見直しをして、
介護する方自身も体を大事にしていただきたいなと想います。
最後にご質問いただいた内容を3つお答えいたします。
Q、看護師さんはデイサービスでどんなお手伝いをしているのですか。
A、体温測定、脈の数や異常が無いかの確認、血圧測定、入浴介助、脱衣介助、処置、お食事の介助、リハビリーテーションの実施介助、排泄介助、歩行介助、お薬の管理や内服(医療用語では与薬)介助や確認を主とお手伝いしています。
Q、今通っているデイサービスを辞めたいと申し出る方はいますか。その際に家族は誰に相談したらいいですか。
A、いらっしゃいます。相談者としては、利用施設の管理者、ケアマネージャーになると思います。デイサービスの施設を変えたい等相談をしている場面を過去に拝見したことがあります。
Q、胃から栄養をしている家族がいます。デイサービスの対象ですか。
A、デイサービス利用条件の4に当たる可能性があります。ケアマネージャーに相談をしてみてはいかがでしょうか。
【入浴と介護】
第3弾 自宅の入浴とデイサービスの入浴の違い
いかがでしたか。
バックナンバーもよろしければご活用いただけたら嬉しいです。
【入浴と介護】9/1配信 第2弾
デイサービスで行われている入浴の方法と入浴料金
https://megumi-ns.net/archives/626
【入浴と介護】8/24配信 第1弾
デイサービスで入浴するメリット・デメリットについて
https://megumi-ns.net/archives/607
3週に渡りお届けしました、入浴と介護、
書いていて私自身、勉強になりました。
学ぶって綺麗だなと感じました。
ご家族ご自身も、笑う幸せが増える、笑顔が維持できる様、生活のお手伝いをしていきたいと思います。
ご質問随時受付しております!
今日も皆様にとって、素敵な1日になりますように。