3/25.おはようございます。
コートがジャケットになる気候。
皆様、いかがお過ごしですか。
さて、今日はご質問いただいた内容から
「免疫力って聞くけど、そもそも免疫って何?」の疑問についてお答えします。
免疫(めんえき)のしくみ
免疫は、体の外部からの中に入ってきた細菌やウイルス(病原菌や毒素その他の異物)と免疫細胞が体内で出会い、外部から侵入してきた物に抵抗してからだを守るしくみをいいます。
また、異物と反応する抗体を作って発病をおさえる抵抗力を持つことも免疫といいます。
インフルエンザに一度かかって免疫が作られるということも免疫のしくみで、この場合は、体が一度体感したインフルエンザウイルスに慣れる事で免疫が出来ます。
【自然免疫とは】
体の中に細菌やウイルスなどの自分でないものが入ってくると、その侵入者=抗原に対してすぐに対抗する自分を守るための物である抗体(こうたい)をつくり、攻撃をします。
このようにからだが自然に異物に対して反応する免疫を「自然免疫」といいます。
【獲得免疫とは】
同じ種類の「抗原」が二度目に体内に侵入してくると、すでに記憶されている免疫がすぐに反応します。これを「獲得免疫」といいます。
これらの「自然免疫」と「獲得免疫」のはたらきをするのが、さまざまな免疫細胞です。免疫細胞は、体内を移動し、抗原を処理しながら、からだを健康な状態に保ってくれています。
さて、免疫細胞はどうやって出来るのでしょうか。
答えは骨髄と胸腺から。
【骨髄の役割】
骨髄は、血液細胞(白血球、赤血球、血小板など)をつくる場所です。すべての骨の中にあり、骨髄には造血幹細胞と呼ばれるすべての血液細胞に成長に関わります。
十分に成熟した血液細胞は、骨髄から血液中に流出していきます。
好中球やマクロファージ、リンパ球〈B細胞とT細胞〉、NK細胞、形質(けいしつ)細胞などほぼすべての免疫に関わる細胞が骨髄で生まれています。
★ちょこっと学★
血液の役割
●赤血球
肺で取り込まれた酸素と二酸化炭素の運搬です。
寿命は約120日間。
血液1mm2に成人男子で約500万個、成人女子で約450万個、幼児で約690万個。
●白血球
病原体やガン細胞を直接、あるいは抗体を作って間接的に攻撃し体を守る働き殺菌、免疫作用を持ちます。
顆粒球の寿命は約2~14日、リンパ球は数十年もの寿命を持つ場合があります。血液1mmに成人で平均7,500個です。
顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)、リンパ球(T細胞、B細胞、NK細胞)、単球に分類され細胞核を持つ
集合体です。単球は血管から組織に入りマクロファージ(大食細胞)に変わります。
●血漿(けっしょう)
細胞へ無機質の栄養素、血漿タンパク質(浸透圧や緩衝作用調整)のほかにも、アミノ酸やホルモン・ビタミン類を運び、二酸化炭素、尿素、アンモニアなどの老廃物を肺や腎臓に運ぶ働きをしています。
出血が起きたときに、傷口をふさぐ役割を担っています。
●好中球
細菌の捕食、 殺菌。
●好酸球
寄生虫を攻撃、アレルギー反応を引き起こしたり、抑制。
●好塩基球
アレルギー反応を引き起こすと考えられていますが、詳細は不明です。
●リンパ球
抗体を作り、腫瘍細胞やウイルスに感染した細胞を攻撃する役割。
【胸腺(きょうせん)】
骨髄から移ってきたT細胞が刺激を受けて、育つ臓器です。胸腺は左右二つからなり 心臓の上にかぶさるように位置しています。
思春期頃に最も大きく30~40g程度に達し、成人後は1/2程度に小さくなるといわれています。
いかがでしたか。
血液の役割と免疫の関係は密接で、
免疫の仕組みって凄いですね。
人の体は奥が深いです。
次回は免疫力の付け方をお話ししますね。
今日もいってらっしゃいませ。