医療

熱中症の症状と熱中症の予防方法

8月1日.おはようございます。

皆さま、体調などいかがでしょうか。

暑さを感じる日々、今日は熱中症についてお伝えします。

熱中症とは

 2019 年5月~9月の全国における熱中症による救急搬送人員の累計は71,317人。私達の体は、体温が上がると皮膚から熱を放出したり、汗をかいたりして体温を正常に保っています。しかし、夏の高温や湿気が多い場所に長い時間いると、体温調節が困難になり、体温がどんどん上がり、汗を多量にかくことで水分や塩分が一気に失われ、

☑️ふらふらする立ちくらみ

☑️足や手がつる状態=こむら返り

☑️異常な高体温のために脳や肺、肝臓、腎臓などの多くの臓器がSOS!!!危篤状態に陥る


子どもの熱中症の特徴
 子どもは体温調節機能や汗腺の働きが十分に発達しておらず、特に言葉を学びの発達状態にある3歳までの小児は自分で親に異常を訴えることができず、熱中症に気がついた頃には重症に!などの状況に陥りやすいので注意が必要です。夏に起こりやすい熱中症ですが、冬も注意が必要で、電気毛布や電気カーペットに長時間寝ていることでも体温調整が困難となり、熱中症になることがあります。

このように、子供は、体温調節も未熟であるため、いつの間にか熱中症になっていることも多く、親が注意して見る必要があります。

高齢者の熱中症の特徴
 高齢者も屋外だけでなく室内でも熱中症を発症する場合があります。それは、体温調節機能が低下していたり、暑さやのどの渇きを感じにくくなっているため、特に認知症の方は、定期的に家族や近くにいる方が水分を促したり、使用しやすく、けがの危険性の少ないクーリンググッズを活用することが大事です。

熱中症の予防

熱中症予防のポイントは【水分+塩分

その上で3つの行動を心がけましょう。

①暑さを避けましょう。
 ・外出時は日陰を選んで歩く。
 ・外出は、なるべく朝早い時間や夕方の涼しい時間帯を選んで、帽子や日傘をうまく活用し、天気予報で温度を確認して炎天下(特に12-16時)では外出しないようにしましょう。
 ・カーテンを利用して室内に直射日光を入れない。
 
②服装はゆとりのある胸元をしめつけない物がオススメ。
 ・吸水性のよいものにしましょう。
 ・熱を吸収する黒色系のものはできる限り避け、風通しの良い白色や淡色系の衣服を。

 
③日常生活の注意事項
・水分は少しずつ、1日に何回かに分けて水分をとるようにしましょう。
水分は喉が乾く前にとるようにしましょう。
・高齢者や子供の場合は時間を決めてチェックリストを作り水分時間を確保することも1つの方法。
・汗をかくことでカリウムも失われています。カリウムは細胞内液に多く含まれており、失われると細胞内が脱水症状に。
 食事はできれば液体の物は適度にし固形物で栄養素のある物を摂るようにしましょう。
 

熱中症の分類と対処法

重症度Ⅰ度 

めまい・筋肉痛・こむら返り・大量の汗

<対処法>涼しい場所へ移動・安静・体の表面を冷やす・水分と塩分補給

重症度Ⅱ度 

頭痛・吐き気・体がだるい・体に力が入らない・集中力や判断力の低下

<対処法>涼しい場所へ移動・体を冷やす・安静・十分な水分と塩分を補給。水分を自力で摂取できない場合や症状に改善が見られない場合は受診が必要。

重症度Ⅲ度 

意識障害・けいれん・運動障害

<対処法>涼しい場所へ移動させ、体表冷却・体内冷却・呼吸管理。ただちに救急車を要請。

日本救急医学会 平成30年7月「熱中症予防に関する緊急提言」より

毎日の健康チェックをして熱中症を予防しよう

☑️睡眠不足はありませんか:脳や体を休ませて体温コントロールを維持しましょう。

☑️昨日のお酒の量はほどほどでしたか:アルコールは利尿作用があります、水分は足りていますか。

☑️食事はとれていますか1日のエネルギーの源は食事から!

お仕事の方、今日も安全にいってらっしゃいませ。

お休みの方も、安全な1日になりますように。

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