4/28.皆さま、おはようございます。
コロナウイルスの影響で消毒薬やマスクなどが品薄な状況が続いています。
そんな中、ここ数日にドラッグストアやコンビニでウエットシートの販売はちらほら見られるようになってきました。
その製品には「30%除菌」「消毒済」などの表示がよく見られます。
一見清潔で効果が期待される商品に思えますが、実はそれぞれには異なる意味があります。
今回は、このような商品でよく目にする「除菌」「殺菌」「滅菌」「消毒」「抗菌」の違いについてお届けします。
★除菌とは
菌を減らすことです。
どの程度菌を減らすかについても定義はありません。
身近なものでは、水洗い。これも除菌と言えます。
要するに、1%でも菌を減らすことができれば除菌になります。
「除菌」という表現は、アルコールスプレーや洗剤、漂白剤などの雑貨品表示でよく使われていますが、
これは薬事法上で定められています。
ちなみに、医薬品や医薬部外品ではない製品は殺菌や消毒効果があっても法律上で表示ができません。
★殺菌とは
「細菌やウイルスを殺す」効果のことです。
死滅させる菌の種類や死なせる量に明確な定義はありません。
要するに、1%だけでも菌を殺すことができれば「殺菌」となります。
言葉の使用も薬事法という法律により定められており、
「殺菌」という名称は、消毒液などの医薬品と薬用せっけんなどの医薬部外品には使用可能ですが、洗剤や漂白剤といった雑貨品には使用できない言葉です。
★滅菌とは
有害・無害を問わず、微生物やウイルス含むすべての菌を死滅・除去することです。
滅菌の定義は、菌や微生物ウイルスなどの残量が100万分の1になること。
日常生活では、病院の手術室で使用する器具や電磁波や放射線を使用したり高圧や高熱をかけたりして滅菌処理するのが有名です。
菌の除去率は滅菌が最強です。
★消毒とは
病原性のある微生物を死滅・除去させて害のない程度にすることです。
殺菌と似ていますが、消毒の目的は「無毒化」です。
細菌を死滅させていなくとも、
①病原体の感染力を不活性化
②病原体を危険ではない程度までにすること
これらは無害化になり、消毒に当てはまります。
消毒という言葉は薬事法の言葉で、医薬品や医薬部外品にのみに使用できます。
薬物で消毒する他に、
煮沸消毒や日光消毒、紫外線消毒、焼却消毒などの方法も消毒法にあります。
★抗菌とは
菌の繁殖を抑える効果のことです。
菌や、菌の量、範囲などの詳細な定義はなく、
細菌を除去したり殺したりする効果もありません。
キッチン用品やバスルーム周りの用品で抗菌を謳っている商品が多く、これらは菌が住みにくい環境を作っています。
「除菌」「殺菌」「滅菌」「消毒」「抗菌」の違い、
いかがでしたか。
自分の生活や環境には、どんなものが適していますか。
1日でも早い平穏な日々を祈って。
今日も安全な1日を^^
いってらっしゃいませ。