2/2.おはようございます。
全国的に晴れ日が続いている今日この頃。
皆様、いかがお過ごしですか。
さてシリーズでお伝えしております、
いざという時の心肺蘇生法。
前回は119番通報とAEDの依頼まで(2/1掲載)お伝えしました。
今回はいよいよ実施法に入ります。
①傷病者の胸とお腹の動きを見る。
POINT:10秒以内で!
* 呼吸を見ても普段
どおりの呼吸をしていなければ、胸骨圧迫を行う
どおりの呼吸をしていなければ、胸骨圧迫を行う
* 呼吸を確認したが、呼吸をしているかどうか分からないときは、呼吸なしと判断して直ちに胸骨圧迫を行いましょう。
②胸骨圧迫開始
胸骨圧迫の手法について
POINT: 肘を伸ばし、垂直に体重をかけ胸を圧迫する。
* 胸のほぼ中央に片方の手の付け根を置きます。下になるのは右手左手どちらでもOK。その手の上にもう一方の手を重ねます。 肘を伸ばし、垂直に体重をかけ胸を圧迫します。
●圧迫は手の平全体ではなく、手の平の付け根(手掌基部)で行うようにしましょう。
* 傷病者の胸が少なくとも5cm沈み込む程強くリズム良く。圧迫と圧迫解除は同じリズムでおこなってください。1分間に少なくとも100回のリズムで圧迫を行います。
※圧迫を解除するために自分の手が傷病者の胸から離れると、圧迫位置がずれることがあるので注意しましょう。
※圧迫回数は30回が基本です。
胸骨圧迫の注意点!
●胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行う場合は、平らな固い床の上で行います。ベッド・布団の上などは効果が半減します。肘を伸ばし、垂直に体重をかけ胸を圧迫します。
●背筋を伸ばし、傷病者に対して垂直に圧迫します。 肘を曲げないように行いましょう。
③気道の確保(頭部後屈あご先挙上法)
(1)片手を額に当てもう一方の手の人差し指と中指の2本をあご先(おとがい部と言います)にあて、これを持ち上げる。
(2)気道を確保したまま、額に当てた手の親指と人差し指で傷病者の鼻をつまむ。
(3)口を大きく開け傷病者の口を覆い、空気が漏れないようにして息を(1回に約1秒かけて)2回吹き込む。
この場合、傷病者の胸が軽く膨れる程度に→胸が膨らんだことでしっかり息が胸に入っていると判断します。
人工呼吸については、以下のような実施が不可の場合、心臓マッサージのみを救急車の到着まで実施します。
● 感染防護具を持っていない場合
● 人工呼吸の手技に自信がない場合
● 口と口が接触することに躊躇する場合
④人工呼吸の開始!
口対口の人工呼吸により、肺に空気を送り込む
胸骨圧迫を30回続けたら、その後気道確保をして、人工呼吸を2回行います。
人工呼吸のPOINT
・胸の上がるのが見えるまで
・約1秒間かけて吹き込む
・吹き込みは上手くできなくても2回まで
⑤胸骨圧迫を交代する
POINT:複数人が周りにいる際は声を掛け合いながら交代し確実に実施する。
成人の胸が少なくとも5cm沈むような力強い圧迫を繰り返すには体力を要します。常に緊張感が漂う上、室内・室外、季節や環境によって疲れてくると気がつかないうちに圧迫が弱くなったり、テンポが遅くなったりします。
他に手伝ってくれる人がいる場合は、1〜2分を目安に役割を交代します。
特に胸骨圧迫のみの心肺蘇生ではより短い時間で疲れてくるので、頻繁な交代が必要になります。
声を掛け合いながら交代し、中断時間をできるだけ短くすることが大切です。
※人が複数周囲におり、変わる際には、次の人は手のみ写真の体制になって実施中の人の隣に位置し「●回で変わります」と実施者に声をかけ、交代するとスムーズです。
例
Aさん:「18、19、20」とカウントしながら心臓マッサージ実施中
Bさん:手のみ写真の体制になって実施中の人の隣に位置「次変わります、25から一緒に数えて30回で交代します、25、26、27、28、29、30」
交代
を繰り返す。
⑥蘇生をやり続ける!
POINT:救急車が到着しても救急隊から指示があるまで蘇生をやめない!
心肺蘇生を行っているときに救急隊が到着してもあわてて心肺蘇生を中止するのではなく、救急隊の指示を受けて、引き継ぐことが重要です。
救急隊が声を掛けるまで中止しないで下さい。
救急隊が現場に到着する前の心肺蘇生を中止する基準は傷病者に以下の兆候が見られた時です。
.傷病者が動き出した
.うめき声を出した
.普段通りの息をしだした
何をするにも健康で体力が必要ですね!
次回はAED使用方法についてお話しします。
皆様、今日も1日安全に参りましょう★